2023年9月例会
高知市民劇場の9月例会は
劇団東演公演『獅子の見た夢』です。
原作:堀川惠子「戦禍に生きた演劇人たち」(講談社文庫より)
脚本:シライケイタ
演出:松本祐子
出演:豊泉由樹緒・能登剛・南保大樹 ほか
ものがたり:
1945年(昭和20年)8月下旬、八田元夫は世田谷・赤堤の三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。
大事に抱えてきた風呂敷包みの中には丸山定夫の骨壺があった。
あの惨劇からまだ三週間もたっていない。
挨拶もそこそこに骨壺を前に、二人は言葉少なに稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。
突如男の声が割って入ってくると、時は前年(昭和19年)の秋にさかのぼる。
丸山定夫はしきりに八田元夫を「苦楽座」の演出家として、一緒に芝居をやろうと土下座までして説得をする。しかし数年前検挙投獄されて以来、演出家登録は取り消されていて、鑑札が無ければ演劇活動は出来ないのだ。それでも丸山定夫は諦めない…。
一方、戦局がますます厳しくなるなか、苦楽座も大政翼賛会・日本移動演劇連盟に参加しない限り芝居を続けられない状況に追い込まれていた。せっかく創りあげてきた芝居もこのままでは上演できない…。
「僕は芝居がしたい、したいんです」
「それしかお芝居やれる手段がないんですよね?」
やがて皆の心は一つとなって、広島へと向かうのだった…。
【例会について】
日時=9月12日(火)夜6時30開演、13日(水)昼1時30分開演
開場時間=開演の30分前
会場=高知市文化プラザ かるぽーと
上演時間=2幕 2時間25分(予定)
劇団の創立に関わった一人である八田元夫さんが登場する作品を、東演の俳優たちが演じる、とても思いが込められた舞台です。
会員の皆さんは、例会日を忘れずに。
会員でない皆さんは、この作品からぜひ会員に!
問い合わせは、あなたの知り合いの市民劇場の会員か、事務局088-802-7538へ。
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